どもり・吃音とは?
どもり・吃音について、基本的なことについて学んでみましょう!(なるべく専門用語は使いません。専門用語が知りたい人はインターネットで「吃音」や「どもり」と調べれば出てきます!)
言葉がどもるとは?
どもりがあるかないかに関わらず、会話をしているときに言葉が「どもる」ことは誰にだってあります。例えば面接で想定外の質問をされたら、「えーと、その、あーの」とか「そ、そ、それに関してはですねー」とか、うまく言葉が出ないことってありますよね。
そうです。大切なことなのでもう一度繰り返します。
どもること自体は誰だってあるのです。
ただ、どもり・吃音がある人はどもり方がもっと強いです。周りの人も「あれ?」「おかしいな?」「どうして?」と、きっと違和感を感じるでしょう。
どもり方は主に3つ
どもり方は大きく分けて3つあります。
「ありがとう」と言葉を言いたいときに、
①「あーーーーりがとう」と、言葉が伸びてしまう。
②「あ、あ、あ、ありがとう」と、言葉がつっかえてしまう。
③「(無言)」と、言おうとしているのだが、言葉が出てこない。
このような特徴があります。
そして、1人に対して1つというわけではなく、
1人にこの3つの特徴が混ざり合って出てくることが多いです。僕も場面場面ですべての特徴が出てきます。
ただ、どれが出てくるかはランダムです笑
どもりがある人は音読が苦手!?
国語の時間に誰もが経験する「音読」という授業があります。どもりがある人はこの音読があまり得意ではない人がいます。
音読と日常会話の違いは何でしょうか?
それは決められた言葉と自分で考えた言葉の違いです。
音読は教科書に書かれた文章を正しく読むことです。もっと言えば先生によって、「一言一句間違えず」「つっかえずスラスラと」といった評価をすることもあります。一方、日常会話はちょっと言葉の文法を間違えようが、辞書にもないような単語を使おうがコミュニケーションが成立すれば、どんな言葉を使ってもいいのです。
どもりがある人は意識的にもしくは無意識的に、自分がどもりそうな言葉がだんだんわかってきます。そして、日常会話ではなるべく自分がどもらない言葉を選んで会話をしていきます。
しかし、教科書の音読のように決められた文章ですと、どもりそうな言葉も頑張って言わなくてはいけません。しかし、頑張ってもどもりが無くなることはありません。ましてや音読は基本教室で行います。つまり、言葉がどもる、出なくなる、という事実をクラスのみんなにさらけ出してしまうのです。(乱暴な表現ですみません。このような状況の対処法は個と環境の相互作用をご覧になってください)
このような状況で、「なんでいつもつっかえるの?」「あいつうまく言葉が言えないんだぜ」という、からかいやいじめがあると、どもりから発生する劣等感につながっていくのです。
ちなみに学校の例を出しましたが、もう1つ学校では決められた言葉を言わなくてはならない状況があるのをご存知ですか?
ヒントは「新学期早々」にあります。
そうです。
「自己紹介」ですね。
自分の名前がどもらず言いやすい人はよかったですね。僕は「母音」がよくどもっていたので、「石井(いしい)」が言えませんでした。
「いーーーーい、い、いーー、い、いーーしいやすともです。よろしくお願いします」
「新学期だから緊張しているのかな?」
とよく先生に返されました笑
まぁ
「緊張しているからどもるのではない。どもるから緊張しているのだ」
という例ですね!笑
でも学校でどもらない状況もあるのだ!
こう考えると、音読のある国語、自己紹介のある学活は嫌ですね!
でも大丈夫です。学校はそれだけではありませんので!
どもりがある人だって、どもらずに言える状況があるのです。
それは
「歌」
です。
不思議ですね。以前、福山雅治さんが出演していたラブソングというドラマで、どもりを抱えた少女が出てきましたが、あの少女も歌うときはどもらないのです。
また、今の子どもは知らないと思いますが、スキャットマン・ジョンという外国人もどもりがあるのですが、バリバリの「スキャット」で歌っています笑
そして、個人差がありますが、
英語
も、どもらず言えるんですよ。(考えられる理由はこちらから)
音楽(歌)と英語の授業はどもりに気にせず、ガンガンしゃべっちゃいましょう。
そ・し・て・ね!
音読だってあることをすればどもらないのですよ!
それは、誰かと一緒に音読をすることです。
これだけで本当にどもらずに音読ができます。
どもるときに体を動かす
東進ハイスクール講師の林先生が「今でしょ」を言うときにあるポーズをしますよね。
実はどもりがある人は言葉を発するときに、体を動かすことがあります。
重度のどもりになってしまうと、体がブルブル震えてしまったりすることがあるのですが、普段はボディランゲージと変わりません。
どんどん体を動かしましょう!
どもり方はその人、さらに状況によって違う
どもり方は人によって違います。いや、違いすぎます。
「正直言われるまで、わからなかったよ!」と周りの人が思えるぐらい、流暢にしゃべれる人がいる一方、
「あなたが言いたいことはこういうことですか?」と、周りの人が代弁をしてあげなくてはならないほど言葉が出てこない人がいます。
あまりいい意味で使われませんが、「どもるのも1つの個性だよ」と言われることがあります。そして、同時に「どもり方にも人それぞれ個性がある」のです。
ちなみにどもり方は状況によっても変わります。
僕の場合は…
① 緊張する状況で決められた言葉をしゃべる→超どもる
② 緊張する状況で自分が考えた言葉をしゃべる→どもらない
③ ほどほどな緊張感で決められた言葉をしゃべる→どもる
④ ほどほどな緊張感で自分が考えた言葉をしゃべる→どもらない
⑤ リラックスした状況で決められた言葉をしゃべる→どもる
⑥ リラックスした状況で自分が考えた言葉をしゃべる→どもる
大きくこの6つに分かれます!
どもり・吃音は障害なのか?
とても曖昧です。
言語障害なのか、精神障害なのか、言語障害なのか、ネットで調べてもよくわかりません。
もし障害ならば、障害者手帳がもらえる可能性がありますが、今後どうなっていくのやらです。
このサイトを通しながら、今後の展開を見守っていきます。
(本当はもっと伝えたいことがあるのですが、あまりに長くなりすぎたので、キーワードだけ残して、また別の機会で紹介します。)
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