プログラミングの教え方〜手動と自動に焦点を絞って考える〜

先日、校内研究があり、4年生が研究授業を行いました。

授業者は若手の先生。すごく真面目で一生懸命な方です。

授業も一生懸命に教材や子どもと向き合い、見習うべきことが多々ありました。

そして、一生懸命な授業には何か気づきが得られるものです。

それは「◯◯先生、もっとこうしたほうがいいぜ!」という類のものではなくて、「なるほど〜自分のクラスではこうやってみるか〜」という気づきです。つまり、自分の授業の振り返りになります。

ちなみにこのときの授業は、

「IchigoDake(いちごだけ)」、「IchigoIgai(いちごいがい)」を使ってプログラミングし、「カムプログラムロボット(カムロボ)」を動かす

という内容でした。

(何を言っているのかわからん、という人はこちらをどうぞ!)

http://dakeigai.shizentai.jp/(IchigoDake,IchigoIgaiについて!)

https://na-s.jp/camrobo.html(カムロボについて!)

つまり、我が校の伝家の宝刀「プログラミング授業」なわけです。

カムロボは「IchigoDake,IchigoIgai」という「基盤」に「進め、曲がれ、止まれ」などというプログラム(テキスト言語で打ちます)を入力し、その基盤を本体に挿し込むと下の動画のように、ウィーンと走ります。

うん、かわいい!!笑

 

プログラミング=祈り?

以前の校内研究後の飲み会で、

「プログラミングとは祈りだ!」

という話題になりました。

プログラムを入力して、さぁ行け!というとき、自分の思ったようにに動くか見守っているとき、その瞬間はもう「祈り」なのです!笑

という馬鹿みたいな会話になりましたが、その「プログラミング=祈り」ということを最大限に具現化したのがこのカムロボくんだと思います。

プログラムを入力して、本体に挿して、動かないときはガッカリします。

逆に動いたときは嬉しくなります。

雨乞いみたいでしょ? まさしく「祈り」!

でも、性格の悪い僕はこう思います。

カムロボくん、確かにキミは魅力的だ。

でも…

はっきり言って、ラジコンの方がおもしろくね!?

と。

 

「手動」と「自動」

このモヤモヤは以前から感じていたことで、今回の校内研究後の飲み会では思い切って、この想いを打ち明けてみました。

カムロボとラジコンの違いって何だろう?

と。

個人的にはカムロボはまどろっこしいし、面倒くさいです。

ラジコンの方がレスポンスは速いし、思い通りにも動きます。

以上の理由から、ラジコンの方がおもしろい。

でも、それじゃプログラミング研究校日本一の名が廃ります。

カムロボにも、ラジコンにも、それぞれの価値があるのです。

さっきの質問を言葉を変えて、もう一度問いかけてみます。

プログラミングにおいて、カムロボの価値って何だろう? ラジコンとどう違うのか?

すると、おもしろい答えを得ました。(蓑手さん、ありがとうございます!)

その中で出た結論は、

手動と自動

でした。

当たり前じゃん、と思うけど、これを意識するだけで、またプログラミングへの意識は変わってきます。絶対に。

 

「おもしろい」と「ラク」

ラジコンにしろ、カムロボにしろ、プログラミングであることに変わりはないのです。

ラジコンのプログラムは手動で制御です。

レバーを前に倒したら、前に進みます。

レバーを右に倒したら、右に曲がります。

というように、まるで自分の手足のようにマシンが動いてくれる、これがラジコンの魅力です。

一方、カムロボのプログラムは自動で制御です。

あらかじめ前に進めというプログラムを入れておきます。

あらかじめ右に曲がれというプログラムを入れておきます。そして、勝手にマシンが動きます。

というように、自分がほっておいても勝手にマシンが動いてくれる、これがカムロボの魅力です。

さてさて、さらに価値まで考えてみましょう。

リモコンのスイッチをポン!

と押すと、テレビが着いてくれます。

Aボタンを押すとキック。

↓→Yボタンを押すと波動拳が出ます。

というように、自分のこれだ!というタイミングでロボットが反応し、僕たちの暮らしを便利で豊かにしてくれる、これが「手動プログラミング」なのです。(勝手に命名)

一人でドライブ中、交差点から車がやってきた。

でも心配なし! だって、信号があるから。

車から降りなくても、「進め」や「止まれ」を指示してくれる。

新橋からお台場へレッツゴー!

運転手さんいなくてもモノレールは発射!

人件費かからないね。

というように、人間の手を借りなくても、勝手にロボットが動いてくれ、僕たちの暮らしを便利で豊かにしてくれる、これが「自動プログラミング」なのです。(もちろんこれも勝手に命名)

「信号」の例が出てきたので、もう一度。

信号は「自動」というところに価値があります。

全国に数万ある交差点に、すべてお巡りさんが旗信号やるわけにもいかんでしょう。

また、誰かが手動で信号の「赤・黄・青」を切り替えるわけにもいかんでしょう。

自動に働いてくれる信号のおかげで、私たちは安心して車に乗れるのです。

ざっくりいうと、手動プログラミングはおもしろさに価値があり(思い通りなので)、

自動プログラミングはラクさに価値があるのです。

 

世の中の動きは…

車の自動運転AIの発展を考えると、世の中のプログラミングの動きは「自動」になっているのかな〜と感じています。

ラクさや効率重視ですね。

でも、チームラボの作品は基本「手動プログラミング」です。

やはり、それぞれによさがあるのでしょう。

 

子どもたちには…

僕みたいにカムロボよりもラジコンの方がおもしろい、と感じる子どもは絶対にいます。

なぜなら、子どもの最大最強アイテムは「ゲーム」だからです。そして、ゲームは典型的は「手動プログラミング」です。

そんな子どもたちにカムロボのような「自動プログラミング」の価値を伝えるには、今回の気づきが大切になります。

今日みんなが作るのは、ロボットが自分だけで動くプログラミングなんだよ。信号のように、ロボットが自分だけで動いてくれると便利なものが世の中たくさんあるよね。今日はそんなプログラミングを学んでいこう!

となります。

もちろん、世の中のプログラミングは時と場合に応じて、「手動」と「自動」が切り替えできるシステムになっているのでしょう。

スクラッチやマイクロビットもそう設定できますしね。(YouTubeで調べたらカムロボもリモコン操作できるらしい)

僕が言いたいのは、プログラミングには手動と自動があって、それぞれに立派な価値があるということです。

それを理解すれば、子どもたちに語る言葉がけも変わってくるのではないかということです。

来週は運動会。それが終わったら、またプログラミングについてもきちんと学んでいこう!

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