吃音は笑われる。しかし、それをバネに強くなれる。

吃音サッカー小僧時代

体を動かすことが大好きでした。その中でも、1番の遊びはやっぱりサッカー! 僕が子どもの頃はJリーグが発足したばかりで、カズ・ラモス・ジーコ…もうサッカーが大盛り上がりでした。

 

そんなサッカーブームに惹かれるがごとく、サッカーにのめり込みました。まずはお兄ちゃんや、近所の友達とストリートサッカーを楽しみました。そして、だんだん本格的なサッカーをしたいと思いました。年上の友達が入っていたサッカーチームに入団しました。いい仲間とコーチに恵まれ、メキメキと力をつけていきました。

 

 

吃音キャプテン!

サッカーを純粋に楽しんでいく中、コーチからキャプテンの発表がありました。誰がなるかな〜とドキドキしていた中、コーチが選んだのはなんと僕でした!

 

当然、コーチは僕に吃音があることを知っていました。しかし、吃音に関係なく、僕にはみんなをまとめる力があると判断してくれ、キャプテンに推薦してくれました。

 

サッカーというのは試合中はみんなで声を出し合い、盛り上げていきます。もちろん僕も指示を出したりします。吃音のせいで「このタイミング!」というところで指示が出せないときもありました。しかし、サッカーはその程度で勝敗が決まるスポーツではありません。僕が吃音を抱えていようとも大した問題ではありませんでした。

 

 

1人で言わなきゃいけない場面があった!?

吃音を抱えている人ならきっとわかるでしょう。みんなで一緒に声を出すときは絶対にどもることがありません。指示が飛び交うサッカーもそんな場面に近いです。

 

しかし、吃音にとってそんなありがたいスポーツであるサッカーでも、たった一回、自分だけで声を発さなければならない場面があったのです。しかもそれは「キャプテンだけ」に与えられた試練なのです。どんな場面がわかりますか? そう、それは試合後のあいさつの号令です。試合が終わったら、相手チームと自分のチームにあいさつをしなければなりません。その際の号令は当然キャプテンなのです。「きをつけ!」「礼!」これが「きっきっきをつっつけ!」となってしまうのです。

 

 

キャプテンは何かと大変だ!

吃音についてチームメイトはみんな知っています。ですので、笑うことはありません。しかし、相手チームは違います。キャプテンのくせに号令もできない奴を遠慮なく笑います。何だか自分が情けなくなってきます。しかし、キャプテンの試練はまだまだこんなもんじゃないのです。

吃音とサッカーのテクニックは関係ありません。高学年になると、僕は市の選抜に選ばれました。そして、選抜チームでもキャプテンを任されました。先ほどと同じく、試合終了後のあいさつは大変です。しかし、実はもっと大変なことがありました。選抜の大会では開会式に各市のキャプテンから意気込みというか抱負というか、みんなの前であいさつをしなければならなかったのです。神奈川すべての市から集まったサッカーの上手い奴の前で…これはすごく緊張しました。当然どもります!

 

 

吃音は吃音、でもサッカーはサッカー!

試合開始前、相手チームと正対します。そのときにこう言われるのです。「おい、あいつ、さっきメッチャどもってた奴だぜ!」と。ムカッときます。

 

でも、吃音は吃音、そしてさっきのあいさつのはもう過ぎたことです。これから始まるのはサッカーです。吃音なんて関係ありません。笑われた悔しさはしっかりフィールドで返せばいい。勝てば相手をギャフンと言われることができるのだ!

 

 

吃音は笑われる。しかし、それをバネに強くなれる。

残念ながら、すべての人が吃音に理解があるわけではないでしょう。どもる声を聴いて、「しょうがないね」と思う人がいれば、「あいつの話し方おかしいよね」と思う人もいます。でも、笑われたら這い上がればいいのです。這い上がったとき、あなたは以前よりもたくましくなっています。その人知れぬレベルアップ・成長は普通の人が経験することはありません。吃音を抱えている僕らだからこそ、人の数倍苦しんで、逆にそれを乗り越えたときには、他の人の誰よりも「成長すること」できるのです。

 

 

吃音でよかったと思える日まで!

何度もあります。今でもあります。「吃音なんてなくなってしまえばいいのに…」と思っているときが。吃音と僕は、家族よりも長い間一緒にいます。最大のライバルであり、親友です。吃音があったからこそ自分は強く慣れたのです。我が最愛の息子、それが吃音なのです。

 

僕の人生の目標の一つとして、「死ぬときには吃音を抱えてよかったと思いたい!」という願望が強くあります。それを達成するために、学校の先生にのお仕事に苦しみながら、日々奮闘中です!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です