【読書】「現代語訳 論語と算盤」の名言フレーズ①

最終更新日:2019/07/23 プチブック その他

【読書】「現代語訳 論語と算盤」の名言フレーズ①

国の富をなす根源は何かといえば 、社会の基本的な道徳を基盤とした正しい素性の富なのだ 。そうでなければ 、その富は完全に永続することができない 。

しかし武士のような精神ばかりに偏って 「商才 」がなければ 、経済の上からも自滅を招くようになる 。だから 「士魂 」とともに 「商才 」がなければならない 。

「社会で生き抜いていこうとするならば 、まず 『論語 』を熟読しなさい 」

「わたしは 『論語 』で一生を貫いてみせる 。金銭を取り扱うことが 、なぜ賤しいのだ 。君のように金銭を賤しんでいては 、国家は立ちゆかない 。民間より官の方が貴いとか 、爵位が高いといったことは 、実はそんなに尊いことではない 。人間が勤めるべき尊い仕事は至るところにある 。官だけが尊いわけではない 」

人が世の中を渡っていくためには 、成り行きを広く眺めつつ 、気長にチャンスが来るのを待つということも 、決して忘れてはならない心がけである 。

ただ 、逆境に立たされる人は 、ぜひともその生じる原因を探り 、それが 「人の作った逆境 」であるのか 、それとも 「人にはどうしようもない逆境 」であるのかを区別すべきである 。その後 、どう対処するのかの策を立てなければならない 。

だからこそ 、 「人にはどうしようもない逆境 」に対処する場合には 、天命に身をゆだね 、腰をすえて来るべき運命を待ちながら 、コツコツと挫けず勉強するのがよいのだ 。

これとは逆に 、 「人の作った逆境 」に陥ったらどうすればよいのだろう 。これはほとんど自分がやったことの結果なので 、とにかく自分を反省して悪い点を改めるしかない 。世の中のことは 、自分次第な面も多く 、自分から 「こうしたい 、ああしたい 」と本気で頑張れば 、だいたいはその思いの通りになるものである 。

わたしは 、 「蟹は 、甲羅に似せて穴を掘る 」という主義で 、 「渋沢の身の丈 」を守るということを心がけている 。

しかし 、得意なとき 、失意のときにかかわらず 、いつも 「大きなこと 」と 「些細なこと 」への緻密な心がけを持たないと 、思ってもみない失敗に見舞われやすいことを忘れてはならない 。

「名声とは 、常に困難でいきづまった日々の苦闘のなかから生まれてくる 。失敗とは 、得意になっている時期にその原因が生まれる 」

わたしは常に 、精神の向上を 、富の増大とともに進めることが必要であると信じている 。

こうして人材登用のお膳立てをして 、われわれは待っているのだが 、この用意を食べるかどうかは箸を取る人の気持ち次第でしかない 。ご馳走の献立をつくったうえに 、それを口に運んでやるほど先輩や世の中はヒマではないのだ 。

藤吉郎のような大人物であっても 、初めて信長に仕えたときは 、草履取りというつまらない仕事をさせられた 。

しかし先輩がこの不利益をあえてするのには 、大きな理由がある 。決してその人を馬鹿にした仕打ちではないのだ 。その理由はしばらく先輩の胸算用にまかせて 、青年はただその与えられた仕事に集中しなければならない 。こうして与えられた仕事に不平を鳴らして 、口に出してしまうのはもちろんダメだが 、 「つまらない仕事だ 」と軽蔑して 、力を入れないのもまたダメだ 。およそどんなに些細な仕事でも 、それは大きな仕事の小さな一部なのだ 。これが満足にできないと 、ついに全体のケジメがつかなくなってしまう 。

また昔の言葉に 「千里の道も一歩から 」とある 。たとえ自分は 、 「今よりもっと大きなことをする人間だ 」と思っていても 、その大きなことは微々たるものを集積したもの 。どんな場合も 、些細なことを軽蔑することなく 、勤勉に 、忠実に 、誠意をこめて完全にやり遂げようとすべきなのだ 。


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