【TOSSセミナーのシステム設計から学ぶ】質問をたくさん出させるには?〜挙手ではなく◯〜

教育関係者なら聞いたことはあるでしょう。

教育関係者以外なら「バレーボールのテクニックのこと?」と思ってしまうでしょう。

あまり詳しくは説明しないですが、TOSS(トス)というのは民間教育団体の1つです。

教育に「技術」の大切さを説いた団体だと思います。

ただ、得てして民間教育団体というのはそれぞれの「こだわり」が強く、他の団体を排他してしまうことがあります。

TOSSも素晴らしい理念と団体なのですが、そのように捉えられてしまう面があるため少し敬遠されてしまうところがあるようです。

でも、僕の教育の出発点はTOSSですし(サークルに入っていたわけではありません)、「五色百人一首」や「ミニ定規」など優れた教材も生み出しています。今でもずっと尊敬しています。

最近は参加していませんが、セミナーもちょくちょく参加していました。はっきり言って、接客面と時間意識は他のセミナーと比べ物にならないぐらいしっかりしています。受付の応対はものすごく親切ですし、お菓子やジュースもいただけます(笑)。そして、講師の時間意識はハンパないです。◯分の講義なら◯分と、ピタッとまとめます。プレゼン、スライドのレベルも高いです。今でもその伝統を引き継いでくれれば嬉しいです。

さて、TOSSセミナーの特徴として、セミナーの最後に「Q&A講座」という時間を設けています。

まぁ、名の通り、参加者が質問して、講師が答えるという時間です。

「そんなのどのセミナーでもやっとるわい!」って、突っ込みたくなりますね。

ただ、それがどれぐらい機能してますか?

司会者が「質問ある人?」と聞いて、シーンとなるか、パラパラ手が上がるぐらいでしょう。

その点、TOSSセミナーはよう質問が出るわ出るわ。

そして、マシンガンのように講師が質問に対して答えるわ答えるわ。

これは「意識」の問題なのか?

いや、違うな。

やっぱ「システム」だろうな。

 

知る人ぞ知る、TOSSのQ&Aはですね、

「紙」

なんですね。

受付を済ませ、どこかの席につくと、

レジュメと一緒に「Q&A用紙」がもう置いてあるのです。

そして、休憩時間の度に、司会者が

「ただいま、Q&A用紙を受け付けています。書いた人は持ってきてください」

と呼びかけるのです。

講師は時間があるときにそれを読んでおき、Q%A講座になると、バーっと一気に答えるのです。

講師のトーク技術も高いですが、挙手より紙のほうがハードルは低いので、質問の量も増えます。

そして、講師の歳量次第で終了時間もピッタリ収まります。

挙手制ですと、時間設計にもよりますが、質問者がダラダラ長く言うことがあるので、終了時間をオーバーすることがあります。

そのあたりはさすが時間に厳しいTOSSですね! よく考えられたシステムです!

さて、ここまで来て、結局何が言いたいのかといいますと、やはり「システム」の力はすごいな〜ということです。

システムの強さをはじめて知ったのはピーター・センゲの「学習する組織」です。

うまくいかないときは、その人が悪いのではなく、システムが悪い。そして、そのシステムには自分も当事者である。

うまくいかないときは、よくこの言葉を思い出します。

質問が出ないのは、参加者ではなく、質問が出にくいシステムが悪いのです。

そして、そのシステムを変えようとせず傍観者で終わっている自分も悪いのです。

とにかくTOSSセミナー「Q&A講座」は何か応用できそうな気がします!!

 


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